総合農業試験場薬草・地域作物センターでは、楽しみながら薬草や地域作物に親しんでもらうため、各種イベントや展示などを行っています。その取組の一つとして、今年度は、地域の幼稚園と連携し、親子で楽しむ食農教育を実施しています。
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12月6日、薬草・地域作物センターに小林市の野尻幼稚園年長組12名と保護者12名、先生2名が集まりました。
まず、10月2日にみんなで種まきをした「糸巻きダイコン」を収穫しました。
自分たちが種まきした大根が、簡単には抜けないほど立派に育ち、感激の様子でした。また、センターで選抜した色や形の異なる4系統を見比べたり、名前の由来である糸を巻いたような横線を確認しました。
糸巻きダイコンは千切りにし、合わせ酢を加えて酢の物にしました。次第に鮮やかなピンク色に染まっていく様子を観察しました。
次に、イラカブの漬け物で巻き寿司を作りました。子供たちは保護者と楽しそうに一連の作業をこなしていました。
最後に、乾燥させたトチュウとビワの葉を細かく切り、お湯を注いで薬草茶として飲みました。作ったばかりのイラカブの巻き寿司と糸巻きダイコンの酢の物、センターで用意したダイコン葉とイラカブの漬け物も味わいました。
幼稚園の先生からは、『田舎に住んで居ながらも、土に触れることの少ない子どもたちです。種まきから収穫、調理に至るまで保護者と一緒に体験でき、貴重な経験となりました』という感想をいただきました。